よくある質問

オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムは、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査と日本向けに開発したソフトウエアを組み合わせたプログラム医療機器です。本プログラムは、乳がんの患者さんとその主治医*が、より多くの情報に基づいて個別化した治療計画を立てるのに役立ちます。この検査は、患者さんのがんの持っているがん関連遺伝子の発現を調べて、がんが再発する可能性を予測する数値をお知らせします。また、ホルモン療法に化学療法（早期乳がんによく用いられる薬物）を追加することで、どれほどの効果が得られそうかという情報も提供します。

オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムについてもっと知るにはこちら。

*知識と経験のある医師（乳腺専門医又はがん薬物療法専門医等）

オンコタイプ DX乳がん再発スコアプログラムの対象になる可能性があるのは、医学的に化学療法の適応があって、かつ以下のいずれかに当てはまる場合です:

• 新たに早期浸潤性乳がんと診断された。
• ホルモン受容体陽性（エストロゲン受容体かつ／またはプロゲステロン受容体の陽性）の乳がんである。
• HER2陰性の乳がんである。
• リンパ節転移がない、または、微小転移またはリンパ節転移がある（微小転移、１～３個以内）

ご自身がオンコタイプ DX乳がん再発スコアプログラムの対象になるかどうかわからないときは、主治医*にご相談下さい。

検査を受けるには、患者さんの同意が必要です。

主治医から検査の目的や方法、注意点、またあなたの個人情報がどのように使用されるかについての説明を受け、十分に理解した上で、本検査を受けるかどうかを検討してください。

*知識と経験のある医師（乳腺専門医又はがん薬物療法専門医等）

詳しい情報は、 検査対象のセクションをご覧ください。 

主治医にお尋ね下さい。

ER+はエストロゲン受容体陽性を意味します。エストロゲンは、体内の多くのホルモンの1つであり、女性的な特徴の発達を引き起こしたり、生殖プロセスを促進したり、その他多くの役割を果たします。乳房にある細胞の一部は、エストロゲンによって活性化されるエストロゲン受容体を持っています。乳房内のがん細胞がエストロゲン受容体を持っている場合、それは「ER+」に分類されます。逆に、これを持っていないがんは「ER-」に分類されます。ER+の乳がんの患者さんはオンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムの対象となり得ます。ER+の患者さんは、一般的にホルモン療法が奏効することが、複数の試験によって示されています。ただし、個々の症例においてどのような治療法が適切であるかは、主治医にお尋ね下さい。

HER2は、ある種のがんの原因となる遺伝子で、ヒト上皮増殖因子受容体2（Human Epidermal growth factor Receptor 2）を意味します。乳がんのHER2発現状態は陽性または陰性で示されます。結果がHER2陽性であれば、抗HER2療法の候補となり得ます。ただし、個々の症例においてどのような治療法が適切であるかは、主治医にお尋ね下さい。 オンコタイプ DX乳がん再発スコアプログラムに適格となるのは、HER2陰性乳がんの患者さんのみです。

体内には多くのリンパ節があります。リンパ節は、細菌やウイルスといった望ましくない粒子を体内から排除するのを助ける小さな器官です。がんが近くのリンパ節に広がっていない場合、それは「リンパ節転移陰性（N-）」に分類されます。がんがリンパ節に見つかった場合、それは「リンパ節転移陽性（N+）」に分類されます。 リンパ節転移陰性（N-）およびリンパ節転移陽性（N+）で、転移したリンパ節の個数が3個までのホルモン受容体陽性、HER2陰性乳がん患者さんは、このプログラムの対象となり得ます。