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この検査について

 

オンコタイプDX乳がん再発スコア®プログラムは、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査と日本向けに開発したソフトウエアを組み合わせたプログラム医療機器です。本プログラムはホルモン受容体陽性、ヒト上皮成長因子受容体2HER2)陰性の早期乳がんと診断されたばかりの女性が、ホルモン療法に化学療法を追加することでがん再発リスクを減らせるかどうかを知るのに役立つゲノム検査です1,2,4

オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムは腫瘍組織内の複数のがん関連遺伝子の活性を分析します。腫瘍はそれぞれの患者さんごとに異なるので、治療方針を決める際にはその腫瘍に独特の生物学的特性を知ることが役立ちます。この検査の対象となる条件を満たしているかどうかを知るには、こちらをご覧ください。

 

ゲノム検査を理解する

ゲノミクスは、ある遺伝子群が体内環境でどのように影響するかを調べる学問です。乳がんを対象としたゲノム検査では、乳がんから採取した組織を分析して、腫瘍がどのくらい増殖したり広がったりしやすいかといった腫瘍の挙動に影響する遺伝子群の活性や相互作用を確認します。ある治療法が腫瘍に効果的かどうかを知ることができるゲノム検査もあります。乳がんのゲノム検査はどれも同じとは限らないため、それぞれの特性を理解して、化学療法の効果を得られるか得られないか、という質問に答えてくれるかどうかを確認することが重要です。

複数の試験が、化学療法がすべての乳がん患者さんにおいて等しく再発リスクを減らすわけではないことを示しています。事実、リンパ節転移陰性の早期乳がんでは、化学療法から実質的な効果を得られる患者さんは少数に過ぎず1-4、多数は効果が得られないことから、化学療法を避けてそれに伴う副作用を回避したほうがいいことが明らかになっています。適切なゲノム検査を選んでいないと、医師は患者さんのがんがどのくらい再発しそうかを推定することしかできません。化学療法の効果予測になるゲノム検査の情報を加えることにより、医師は、腫瘍が化学療法にどのくらい反応しそうかを、より正確に判断できるようになります。

 

検査がどのように役に立つか

オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムは、腫瘍に含まれる複数の遺伝子を分析します。腫瘍組織は通常、手術前の生検や手術によって採取されています。これは、この検査のために患者さんが余分な処置を受ける必要がないことを意味します。

腫瘍組織の解析が終わると、0から100までの数字で再発スコア®結果が報告されます。

スコアが低いほど、化学療法によってがんの再発リスクを減らせる可能性が低いことを意味します。スコアが高いほど、化学療法から効果が得られる可能性が高いことを意味します。検査結果についてもっと知るには、こちらをご覧ください。


 

これまでに世界中で百万人を超える患者さんが、本プログラムを構成するオンコタイプDX乳がん再発スコア検査を使用しています。高めの再発スコア結果を受け取った女性の多くは、がん再発リスクをさらに低下させて命を救う可能性のある治療法として化学療法を選択することができました。多数の女性は再発スコア結果が低めであったことから、自信を持ってホルモン療法単独による治療を効果的に続けることができ、化学療法の不要な副作用を避けることができました4-8

この検査を受けるべき理由

オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラムを受けるべき理由は以下のようにいくつかあります:

  • この検査は、従来の手法(臨床的および病理学的特徴)では得ることのできない、腫瘍の生物学的特性に関する情報を提供します。このような情報がないと、医師は患者さんのがんがどのくらい再発しそうかを推定することしかできません。本プログラムは、がんの再発リスクを最小化するために、患者さんの腫瘍の生物学的特性と、治療計画に化学療法を追加した場合の効果の可能性について、個別化された情報を提供します。
  • 本プログラムは、化学療法に対する早期乳がんの反応を予測できる検査です。全体で85,000人を超える患者さんを対象とした複数の試験が、本プログラムを構成するオンコタイプDX乳がん再発スコア検査が化学療法から効果を得られるかどうかを予測できることを示しています1,2,4-8。早期乳がんの患者さんのすべてが化学療法から効果を得られるとは限らないため、本プログラムは、患者さんと主治医が、その患者さんに合うように治療計画を個別化する手助けをすることができます。
  • 本プログラムを構成するオンコタイプDX乳がん再発スコア検査は、その効用についてエビデンスによる裏付けがあり、主要な乳がん診療ガイドラインに組み入れられています。本検査は多くの臨床試験で妥当性が確認されており、これまでに世界中で百万人を超える患者さんが利用しています。この検査は、ザンクトガレン国際乳がんコンセンサス会議、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)、米国臨床腫瘍学会(ASCO®)、および全米総合癌情報ネットワーク(NCCN®)のガイドラインを含む主要な乳がん診療ガイドラインに組み入れられています9,12-14。また、英国の国立臨床研究所(NICE)やドイツの医療品質・効率研究所(IQWiG)といった主要な医療技術評価機関も、本検査の価値を認めています10-11

 

 

もっと知るにはこちらをご覧ください。

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