オンコタイプDX乳がん再発スコア™検査

リンパ節転移陽性におけるオンコタイプDX™検査の臨床エビデンス

再発スコア™結果により、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移陽性乳がんにおける化学療法の効果が推測可能であることが確認されています。12,000例超を対象とした包括的な一連の研究から、転移リンパ節が3個以下の患者さんの多くが化学療法を回避できると考えられます。実際に、再発スコア結果が0~17のホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移陽性乳がんでは、内分泌療法のみの治療により一貫して良好な転帰が得られているのに対し、再発スコア結果が31~100の場合には、化学療法によって意義のある効果が得られています。

再発スコア結果0~17のリンパ節転移陽性乳がん患者さんは、化学療法を受けなくとも予後良好

CT = 化学療法、ET = 内分泌療法、RS = 再発スコア結果
* SEERレジストリでは、乳がん特異生存を前向きに把握。Clalitレジストリでは、遠隔再発および乳がん死を前向きに把握。Plan B前向き試験は、無病生存、全生存および遠隔再発を前向きに評価。

臨床エビデンス

SWOG-8814試験

ホルモン受容体陽性、リンパ節転移陽性患者さんを化学内分泌療法又は内分泌療法のみに前向きに無作為化したSWOG-8814試験の解析により、リンパ節転移陰性の場合と同様に12、リンパ節転移陽性患者さんにおいて再発スコア結果から化学療法の効果が予測できることが確認されました1

再発スコア結果は、術後5年間における無病生存、全生存および乳がん特異生存について化学療法の効果を予測する強力な効果予測因子でした(交互作用のP値=0.029)。

WSG Plan B 試験

この前向き試験では、再発スコア結果0~11の患者さんを内分泌療法のみで治療した結果、良好な5年無病生存が示されました。リンパ節転移陰性でリスク因子(pT >2 cm、グレード2~3、uPA/PAI-1高値、ホルモン受容体陰性又は年齢35歳未満)を有する群およびリンパ節転移陽性(3個以下)群いずれにおいても同様の結果が得られました4,6

WSG Plan B 試験デザイン:リンパ節転移陽性および高リスクリンパ節転移陰性かつ再発スコア結果0~11の患者さんを内分泌療法のみに割当て

a リンパ節転移陽性(N+)、T1~4、グレード1~3およびホルモン受容体陽性又は陰性
b 高リスクリンパ節転移陰性(N0)、T >2 cm、グレード2、3又はホルモン受容体陰性、uPA/PAI-1高値又は年齢35歳以下
c ガイドラインに従った内分泌療法および放射線療法

再発スコア結果0~11の場合には内分泌療法のみで良好な転帰が得られました44,7

a プロトコルに沿った治療を受けた高リスク患者(pT >2 cm、グレード2~3、uPA/PAI-1高値、ホルモン受容体陰性、年齢35歳以下)
b 再発スコア結果0~11で内分泌療法のみの治療を受けた患者
c 再発スコア結果12~25又は26~100でプロトコルに沿った化学療法を受けた患者

RxPONDER 試験

本試験では、再発スコア結果0~25のホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移陽性患者さんを化学内分泌療法又は内分泌療法のみに前向きに無作為化しています。主要エンドポイントは、これらの患者さんに対する化学療法の効果を、再発スコア結果に従って評価することです。本試験への登録は済んでおり、試験完了時には、ホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移陽性乳がんにおける術後治療決定をさらに精密化することを目指しています5

RxPONDER試験デザイン:再発スコア結果0~25のリンパ節転移陽性(1~3個)患者さんを内分泌療法のみ又は化学内分泌療法に無作為化

実臨床エビデンス

化学療法を回避できるリンパ節転移陽性(N1mi、N1)患者さんを特定する再発スコア結果の有用性を示す実臨床エビデンス

クラリットレジストリ

イスラエル最大の健康維持機関であるクラリットヘルスサービスは、2006年よりオンコタイプDX検査を受けた全患者さんのデータを収集しています。

内分泌療法のみを受けた再発スコア結果0~17のN1mi/N1患者さんの5年臨床転帰は良好であることから2、これらの患者さんでは化学療法を回避し得ることを示唆

SEER レジストリ

アメリカ国立がん研究所のプログラムによるSurveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)レジストリは、実臨床におけるがんデータを収集しています3,21

化学療法を受けなかった患者さんにおける再発スコア群およびリンパ節転移状況別の前向きアウトカムが報告されており、再発スコア結果0~17の患者さんにおいてはリンパ節転移状況に関わらず、9年乳がん特異生存率が97%を超えていました3。 これは、化学療法の効果が得られる患者さんと化学療法を回避できる患者さんを特定するオンコタイプDX検査の臨床的有用性に関するその他の試験結果を裏付けています。

再発スコア結果0~17のリンパ節転移陽性(N1mic、N1)患者さんは、化学療法を受けなくとも予後良好

主要な試験の詳細


  • TransATAC 試験:20 リンパ節転移陰性に関するNSABP B-14の結果と同様に、リンパ節転移陽性患者さんにおいても、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査により予後情報が得られることが本試験でも確認されました。再発スコア結果が高くなるにつれ遠隔再発率は上昇しました。
  • SWOG-8814:1 本試験では、再発スコア結果と化学療法効果の間に有意な交互作用が確認され、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査がリンパ節転移陽性においても化学療法の効果予測と関連することが示されました(術後5年間における交互作用のP値=0.029)。再発スコア結果0~17の場合には、内分泌療法に化学療法を追加しても効果が得られませんでしたが、再発スコア結果31~100の場合には化学療法の効果が大きいことが示されました。
  • WSG Plan B 第III相前向き試験:4,6 WSG Plan B試験では、リンパ節転移陽性および臨床的高リスクのリンパ節転移陰性乳がんにおける再発スコア結果の臨床的有用性が、レベル1Aの前向きエビデンスにより確認されました。再発スコア結果0~11の患者さんにおいて、化学療法が安全に回避可能であることが示されました。
  • SEER レジストリ:3,21 前向きに計画されたレジストリにより、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査を受けた乳がん患者さんにおける治療および臨床転帰が評価されました。その9年アウトカムは、リンパ節転移陰性患者さんを対象としたTAILORx試験の結果と一致しており、オンコタイプDX乳がん再発スコア検査の臨床的有用性が確認されました。SEERで得られた9年間の実臨床のエビデンスは、リンパ節転移が1~3個で再発スコア結果0~17の患者さんにおいて、内分泌療法のみによる治療選択があることを裏付けています。
  • クラリットレジストリ:2 クラリットレジストリは、再発スコア結果を用いて治療方針を決定した2,000例を超える患者さんの実臨床観察コホートです。クラリットレジストリから得られたエビデンスは、化学療法による効果が得られない患者さんを特定するオンコタイプDX検査の有用性を確認したこれまでの試験結果と一致しています。
  • RxPONDER 試験:5 RxPONDER は現在実施中の無作為化試験です。ホルモン受容体陽性、HER2陰性、リンパ節転移陽性患者さん5,000例が登録され、化学療法の効果を予測する再発スコア結果の有用性を前向きに評価しています。
略語

BCSS=乳がん特異生存率
CI=信頼区間
CT=化学療法
ET=内分泌療法
N+=リンパ節転移陽性
N0=リンパ節転移陰性
N1mi=微小転移
N1=1–3 個のリンパ節転移陽性
RS=再発スコア結果
SE=標準誤差
SEER=Surveillance, Epidemiology and End Results program
TAILORx=Trial Assigning IndividuaLized Options for Treatment (Rx)
WSG=West German Study Group

リファレンス
  1. Albain et al. Lancet Oncol. 2010.
  2. Stemmer et al. NPJ Breast Cancer. 2017.
  3. Hortobagyi et al. SABCS. 2018.
  4. Nitz et al. Breast Cancer Res Treat. 2017.
  5. RxPONDER, NCT01272037.
  6. Gluz et al. J Clin Oncol. 2016.
  7. Gluz et al. EBCC. 2016.
  8. Genomic Health. Data on File. 2019.
  9. Paik et al. N Engl J Med. 2004.
  10. Paik et al. J Clin Oncol. 2006.
  11. Geyer et al. NPJ Breast Cancer. 2018.
  12. Sparano et al. N Engl J Med. 2018.
  13. IQWiG. Press release. 2018.
  14. Andre et al. J Clin Oncol. 2019.
  15. NCCN Guidelines. 2018.
  16. NICE. 2018.
  17. Burstein et al. Ann Oncol. 2019.
  18. Cardoso et al. Annals of Oncology. 2019.
  19. Dowsett et al. J Clin Oncol. 2010.
  20. Petkov et al. NPJ Breast Cancer. 2016.
  21. Bello et al, Ann Surg Onc. 2018.

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