Oncotype DX検査は

主要ガイドラインはOncotype DX®検査についてどう述べているか?

Oncotype DX検査は、4つの主要な臨床ガイドライン、すなわち全米総合癌情報ネットワーク®(NCCN®)、アメリカ臨床腫瘍学会®(ASCO®)、St Gallen国際専門家コンセンサス委員会、および欧州臨床腫瘍学会®(ESMO®)のガイドラインで採用されている唯一の多遺伝子乳癌検査です。この4つのガイドラインのすべてに、ある患者で化学療法が奏効するかどうかを予測するための選択肢としてOncotype DX乳癌検査が挙げられています。

NCCN

ホルモン受容体陽性、腋窩リンパ節転移陰性の浸潤性乳癌の女性で実施された2つの試験(NSABP B-14およびB-20)を後ろ向きに解析したところ、この検査システムは、再発リスクを連続変数(例えばOncotype DX再発スコア™)として定量化し、タモキシフェンとCMFの両方またはメトトレキサート/5-フルオロウラシル/ロイコボリン化学療法に対する反応性を予測することができていた。」

NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology™: Breast Cancer (Version 2.2011)(NCCN腫瘍学臨床実践ガイドライン™:乳癌[2011年第2版]) http://www.nccn.org(2011年9月29日アクセス)

ASCO

Oncotype DX検査は、新規に診断されたER+、N-の浸潤性乳癌患者の再発リスクの予測に利用できる可能性がある。この検査はまた、タモキシフェンが奏効し、アジュバント化学療法を必要としないと思われる患者の特定にも利用できる。「予後良好と推定されるタモキシフェン投与患者は、アジュバント化学療法なしで済ませられることが示唆されている。」

Harris L, Fritsche H, Mennel R, et al. American Society of Clinical Oncology 2007 update of recommendations for the use of tumor markers in breast cancer(アメリカ臨床腫瘍学会の乳癌における腫瘍マーカー利用に関する勧告の2007年更新版). J Clin Oncol. 2007;25:5287-5312.

これらのガイドラインにアクセスする

St Gallen

第12回St Gallen国際乳癌会議(2011年)の専門家委員会は、Oncotype DX検査が、エストロゲン受容体陽性、HER2陰性の浸潤性乳癌患者における化学療法の効果を予測する多重遺伝子発現検査であることを認めた。現行ガイドラインによると、予後情報を提供する検査はいくつか存在するものの、まだ不確実性が残っているとされている一方、Oncotype DXだけは、エストロゲン受容体陽性乳癌の「化学療法反応性の予測にも利用できる可能性のある」多重遺伝子検査として記載されている。委員51人で構成された国際St Gallen専門家委員会は、Oncotype DX検査の結果は一部の患者において「医師と患者が化学療法は不要と判断できるほど良好に予後を示すことができると考えられる」と結論づけた。

Goldhirsch A, Winer E.P., Coates A, Gelber R.D., Piccart-Gebhart M.,Thürlimann B., Senn H-J, and Panel members. Personalizing the treatment of women with early breast cancer: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2013.Ann Oncol 2013; 24(9):2206-23

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)

「ESMOは、Oncotype DXの再発スコアが、特にER陽性早期乳癌患者において、病理学的評価を補足する付加的な予後情報および/または予測情報を獲得し、アジュバント化学療法に対する反応を予測する、有用な診断ツールであることを認めている。」

Senkus E, Kyriakides S, Penault-Llorca F, et al. Primary breast cancer: ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis, treatment and follow-up. Ann Oncol. 2013; 24 (suppl 6); vi7-vi23

従来のマーカーに勝る情報

Oncotype DX®の再発スコア™結果は、年齢、腫瘍径、腫瘍グレード、Ki-67、およびER発現状態といった従来の臨床病理学的因子よりも、腫瘍のバイオロジーについて多くの情報を提供します1-10

年齢では再発スコア結果を予測できません。

腫瘍径では再発スコア結果を予測できません。

NSABP B-20
タモキシフェンまたはタモキシフェン+CMF/MFで治療されたER陽性、リンパ節転移陰性の浸潤性乳癌患者651人の保存検体を用いたの前向き解析。患者の約45%が50歳未満で、3分の2が腫瘍径2.0 cm以下、20%がPR陰性でした。

腫瘍グレードでは再発スコア結果を予測できません。

Oncotype DX検査は治療方針の意思決定を変更させる重要な情報を明らかにします1

Oncotype DX検査の再発スコア結果が高いか低いかは腫瘍に内在するバイオロジーの違いを反映しているため、医師は腫瘍の持つ本質的な性質に基づいて意思決定を行うことができます。

年齢、グレード、および腫瘍径の組み合わせでも再発スコア結果を予測できません1

対象は、イスラエルのClalitおよびMaccabi医療サービスの、ER陽性、HER2陰性、リンパ節転移陰性の患者1,864人。

Oncotype DX検査は、従来の臨床病理学的因子単独でも、組み合わせでも予測することができない固有の再発スコアを提供します1

Ki-67では再発スコア結果を予測できません6

*第III相の西ドイツ試験グループ(WSG)Plan B試験は、ホルモン受容体陽性の早期浸潤性乳癌患者2,448人で再発スコア結果を評価しました。Ki-67は中央病理検査室がIHCにより評価しました。

  • 再発スコア結果は、Ki-67の各カットオフを通じて広く分布しています。再発スコア結果とKi-67の間には中等度の相関しか認められません(rs = 0.374;p<0.001)6,7
  • 再発スコア結果をKi-67から予測することはできません。
  • 現在のところ、早期浸潤性乳癌におけるKi-67の臨床的有用性は、分析の再現性と標準化の欠如により限られています8

本質的サブタイプ(Intrinsic subtype)

定量的RT-PCRは従来の因子よりも多くの情報を提供します9,10

*これらの症例の99%超がプロゲステロン受容体陰性でした;プロゲステロン受容体が強陽性であることはまれです。

試験対象は、Genomic Healthラボが2005年7月から2009年5月までに検査した浸潤性乳癌の腫瘍サンプル10万例です。Oncotype DX検査により、各遺伝子の発現を標準遺伝子に対する相対値として0から15の尺度で定量的に測定しました。

  • 定量的RT-PCRを用いると、連続した遺伝子発現を把握することができます10
  • HER2陽性、ER陽性/HER2陰性、およびトリプルネガティブの3つのグループを識別することができます10
    • 同じグループ内でも発現の分布は広範に及んで不均一であり、二値的方法ではおそらくこれを検出することはできません。

NSABP B-20において臨床病理学的測定値の多変量解析では、Oncotype DXの再発スコアが、リンパ節転移陰性患者における化学療法の効果を最も強くの予測しました1

参考文献:
1. Paik S, Tang G, Shak S, et al. Gene expression and benefit of chemotherapy in women with node-negative, oestrogen receptor–positive breast cancer. J Clin Oncol.2006;24:3726-3734.
2. Paik S, Shak S, Tang G, et al. A multigene assay to predict recurrence of tamoxifen-treated, node-negative breast cancer. N Engl J Med. 2004;351:2817-2826.
3. Habel L, Shak S, Jacobs M, et al. A population-based study of tumour gene expression and risk of breast cancer death among lymph node-negative patients. Breast Cancer Res. 2006;8:R25-R39.
4. Shak S, Baehner F, Stein M, et al. Quantitative gene expression analysis in a large cohort of oestrogen-receptor positive breast cancers: characterisation of the tumour profiles in younger patients (≤40 years) and in older patients (≥≥70 years). Presented at: 33rd Annual San Antonio Breast Cancer Symposium; December 8-12, 2010; San Antonio, TX. Poster P3-10-01.
5. Liebermann N, Baehner FL, Soussan-Gutman L. Evaluation of Recurrence Score® and traditional clinicopathologic assessments in a large oestrogen receptor-positive, lymph node-negative patient cohort. [ASCO abstract 632]. J Clin Oncol. 2011;29(suppl).
6. Abstract #552. Gluz O, Kreipe HH, Christgen M, et al. Prospective comparison of recurrence score and independent central pathology assessment of prognostic tools in early breast cancer (BC): focus on HER2, ER, PR, Ki-67 results from the phase III WSG-Plan B trial. Poster presented at: American Society for Clinical Oncology Annual Meeting; June 2012; Chicago, IL.
7. Data on File. Genomic Health, Inc. Redwood City, CA.
8. Harris L, Fritsche H, Mennel R, et al. American Society of Clinical Oncology 2007 update of recommendations for the use of tumour markers in breast cancer. J Clin Oncol. 2007;25(33):5287-5312.
9. Baehner F, Watson D, Anderson J, et al. Quantitative gene expression by RT-PCR in the special histologic subtypes of oestrogen receptor positive invasive breast cancer. Presented at: 99th Annual Meeting of United States & Canadian Academy of Pathology; March 20-26, 2010; Washington, DC. Abstract 150.
10. Shak S, Baehner F, Palmer G, Ballard J, Baker J, Watson D. Subtypes of breast cancer defined by standardised quantitative RT-PCR analysis of 10,618 tumours. Presented at: 29th Annual San Antonio Breast Cancer Symposium; December 14-18, 2006; San Antonio, TX. Abstract 6118

NCCNは、National Comprehensive Cancer Network (NCCN) [全米総合癌情報ネットワーク(NCCN)]の登録商標です。ASCO は、American Society of Clinical Oncology (ASCO) [アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)]の登録商標です。ESMOは、European Society of Medical Oncology (ESMO) [欧州臨床腫瘍学会(ESMO)]の登録商標です。St. Gallen、ESMO、NCCN およびASCO は、いかなる治療用製品も支持するものではありません

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